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Bio regional design

バウビオロギーについて

バウビオロギーという建築思想をご存じですか?
バウ=建築 + ビオ=生命、生物 + ロギー(ロゴス)=学問
を組み合わせた造語で、建築と生命を関連づける学問といえます。
発祥はドイツとスイスの国境にあるボーエン湖の周辺地域ですが、学問としてはドイツのアントン・シュナイダーがバウビオハウスの指針を作成するなどして体系化しました。

1970年代、ドイツでも日本と同じように敗戦からの再興から高度成長期に入り、住居の供給に追われていました。
そのため、鉄筋コンクリートの集合住宅やスピードを優先とした化学物質を含む新建材による住宅の建設が急増したのです。
このような建築のありかたに警鐘を鳴らしたのがバウビオロギーなのです。
日本では、それから30年が過ぎた2000年ごろにシックハウスが認知され、高度成長期から続いた「不健康な家造り」からの脱却が始まりました。
しかし、バウビオロギーの理想からはほど遠いのが現実です。私も建築のプロとして「健康な住まい」を世に広める使命があります。
もっと、このバウビオロギーについて学び、研究して普及に努めたいと考えています。
最近、建築業界では「スマートハウス」と並び「パッシブハウス」が流行のようです。パッシブハウスもドイツが発祥ですが、バウビオロギーは人や環境にとっての本質的な領域を捉えていると感じています。

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